新しい結婚報告とお祝いのカタチ「マリレポ」を提供するリアルメディエーションでは、株式会社GRIが提供するインターネット調査サービス「スマートサーベイ」に登録する20代~40代の男女を対象に、結婚祝いに関するアンケート調査を実施しました。

  • 調査期間:2020年12月11日
  • 有効回答数:100人

アンケートの背景

昨今のナシ婚カップルの増加や、コロナウィルスの影響で結婚式を延期・中止するカップルが多く、結婚式でご祝儀を渡す方法以外で、新婚カップルをお祝いしたい友人・知人の需要も増えてくることが予想されます。

そこで、これまで実際に結婚祝いを贈ったことがある、もしくは今後贈る機会が出てくる20代~40代の男女を対象に、結婚祝いの実態を把握するためのアンケート調査を実施しました。

アンケートのサマリー

  • 結婚祝いについては9割を超える人が送った経験あり、もしくは機会があれば贈りたいとは考えているが、8割の方が結婚祝いに何を贈れば良いのかで悩んでいる
  • 結婚祝いの内祝いについては、贈った方でも「必要ない」と考えている方が多い一方で(40%)、何かしらのお返しを期待される割合も多く(合計55%)、新婚カップルにとってはどうするか悩ましい問題になっている
  • 新郎新婦から具体的に欲しいもの(リスト)を共有されると、83%の人がリストの中から結婚祝いを贈ってあげたいと回答しており、結婚祝いを選ぶ際の問題を解消する方法としては有効だと考えられる

アンケートの回答内容

今回は、結婚祝いに関する考えを調べるために、8つの質問内容にご回答いただきました。

結婚祝いの経験について

質問内容:これまで、友人または知人に結婚祝い(結婚式のご祝儀を除く)を贈ってあげた、または贈ろうとしたことがありますか?

結婚祝いに対して否定的な回答をしたのは約8%で、多くの方が結婚祝いを贈る機会があれば贈ってあげたいと考えている結果となりました。

結婚祝いの対象について

質問内容:貴方が結婚祝いをしても良いと思うのは、どのような関係の知人ですか?※複数回答可

親族や親友などの特に関係の深い知人から、比較的現時点での接点が多い会社関係の知り合いや、あまり会う機会が多くはない学生時代の友人など、幅広い関係の知人が結婚祝いの対象となることが分かりました。

また、回答者が結婚祝いの対象として回答した割合(複数回答)は、親族が74.0%、親友が77.0%。学生時代の友人でも56.0%、会社関係も49.0%でしたが、その他は一桁台であったため、結婚祝いの対象となるのは面識があるだけではなく、現在または過去においてある程度の親密度が必要という結果になりました。

結婚祝いの機会について

質問内容:結婚祝いを贈ろうと思うのは、どのような時ですか?※複数回答可

知人に結婚祝いを贈ろうと考えるタイミングとしては、「直接」結婚報告を受けた時が53%と最も多く、それだけ新婚カップルとの関係の親密さも影響していそうです。

最近ではFacebookやInstagramなどのSNSを介して結婚報告をされるカップルも多いですが、手軽に報告ができる反面、結婚祝いの対象とはなりにくいようです。

また、直接結婚報告を受けなくても、共通の知り合いから結婚祝いの共同購入を持ち掛けられたり、結婚式の開催予定がなくご祝儀を渡す機会がない場合は、結婚祝いの購入を考えるキッカケとなりそうです。

結婚祝いの悩みについて

質問内容:結婚祝いを選ぶ際に、どのような悩みがありましたか(もしくは悩むと思いますか?)※複数回答可

結婚祝いを贈る際の悩みとしては、「何を贈ってあげるか(欲しいものが分からない)」の割合が50%となり、実際には100人中80人(80%)が悩んでいると回答されました。

「お祝いの気持ちなので、喜んでもらえる物を送りたいです。」(41歳技術系会社員の男性)と考えるものの、実際に何を贈れば喜んでもらえるのかは予想が難しく、「何をあげようか迷う。何かほしいものない?って言っても、だいたいいらないよーって言われる。」(38歳専業主婦の女性)と、直接本人に聞いても分からないケースもあるようです。

結婚祝いのプレゼント内容について

質問内容:結婚祝いには何を贈ってあげましたか?※複数回答可

実際に結婚祝いに選ばれたプレゼントは、現金(商品券含む)が最も多く23%となりました。

その他は新婚カップルが新しい生活をスタートさせるにあたって、必要となりそうな家電やキッチン用品などの実用的なグッズが多いようです。

また、20代の男女に最も多く選ばれたのは「ペアギフト」(33.3%が選択)で、年齢別でもプレゼントするアイテムは異なる結果となりました。

結婚祝いの相場(金額)について

質問内容:結婚祝いの金額は、いくらまでなら出しても良いと思いますか?

全体で最も多かった結婚祝いの金額は1万円台(32%)となり、ご祝儀の代わりの意味合いもある結婚祝いは、1万円以上を出す方で全体の8割以上を閉めました。

また、年齢別にみていくと、40代の回答者で最も多かった結婚祝いの金額は3万円以上が53.3%で、自分の年齢が金額に大きく影響していることも分かりました。これは、年齢が高くなるほど、結婚祝いを贈る新婚カップルとの上下関係が発生しやすい背景もあるようです。

内祝いについて

質問内容:結婚祝いに、内祝い(お祝いのお返し)は必要だと思いますか?

全ての世代で最も多い回答は、「内祝いはいらない」という結果になりました。

「内祝いは結婚祝いを送る側も気を使うから、こういった制度はなくなれば良いなぁと感じる。」(30歳事務系会社員の男性)など、折角お祝いの気持ちとして贈ったプレゼントが、返って新婚カップルに気を遣わせてしまうことを避けたいという考えもあるようです。

ただ、次点で多かったのは「お祝いの3割ほどのお返しをして欲しい」という回答で、新婚カップルとしては内祝いをどうするかは悩みの種になりそうです。

結婚祝いのリクエストをされたら

質問内容:本人から結婚祝いのリクエスト(欲しいものリスト)を共有された場合、リストからお祝いを買おうと思いますか?

結婚祝いをリクエスト(欲しいものリスト)されると、8割以上の方が「リクエストのリストからプレゼントを贈ってあげる」という回答になりました。

「相手に必要がないものにはしたくないので、欲しいものがあれば言って欲しい」(42歳専業主婦の女性)など、結婚祝いを選ぶ際の悩みでも最も多かった「何を贈ってあげるのか悩む」という問題を解消する意味でも、リクエスト(欲しいものリストの共有)は有効な手段となりそうです。

ただ、「ちょうだいとねだってくるやつにはあげない」(24歳事務系会社員の女性)という意見もあり、リクエストの仕方が「おねだり」と思われてしまわないような工夫も必要のようです。