マリレポの運営会社、リアルメディエーションの佐竹です。

結婚報告とお祝いの新しいカタチ「マリレポ」を弊社がリリースするにあたって、何故このようなサービスを企画するにあたったかの経緯をご説明します。

弊社はこれまで、結婚式二次会のプロデュース業者という立場から、「ウェディング業界」に携わらせていただく中で、業界に対してある疑問を抱くようになりました。

それは「結婚式を挙げないカップルに対しても、提供できるウェディングサービスが必要ではないのか」という思いです。

結婚式に対する思い

結婚式は、育ててくれた両親や、お世話になった人達へ感謝の想いをカタチにする儀式です。

また、お互いのパートナーや、その馴れ初めをよりよく知ってもらえるための、お披露目の場でもあります。

新郎新婦の写真を映像で紹介するプロフィールムービーを作ることや、新婦からご両親への感謝の手紙、退場前の新郎・新郎父親からゲストへの謝辞などは、結婚式・披露宴でしかできない一生に一度のイベントです。

ただ、本当に結婚式を挙げなければ、感謝の想いや結婚の報告(お披露目)をすることはできないのでしょうか?

昨今では、結婚式とゲストを招待するお披露目パーティーを実施しない「ナシ婚」カップルの数が増えてきています。
ブライダル総研が実施した「結婚総合意識調査2019」では、結婚式と披露宴を実施した割合は、新婚カップルのうち51.1%と約半分でした。その他のカップルは、親族中心の食事会などで済ませたり、特にイベントを全く実施しない、所謂「ナシ婚」の人々です。

データ元:結婚総合意識調査2019/ブライダル総研

そんなナシ婚カップルが結婚式を挙げない理由としては、1位経済的事情(21.8%)、2位セレモニー行為が苦手で、挙式や披露宴自体を行いたくなかった(18.0%)、3位再婚のため(10.4%)となっております。

データ元:みんなのウェディング「ナシ婚」に関する調査2019

その他の理由でも、「結婚式を行うことを面倒・手間だと感じている」や「挙式や披露宴以外のことにお金を使いたい」など、従来の多額の費用を持ち出して華やかな結婚式・披露宴を実施することに、抵抗を持つカップルが増えてきていることが分かります。

しかし、そんな「ナシ婚」カップルにとっても、結婚を報告したり、二人のプロフィールをお披露目する機会は必要なはずです。
同じくみんなのウェディングが実施した「ナシ婚」に関する調査では、ナシ婚層が結婚を機に行ったこととして、38%が「SNSで結婚を報告」を挙げています。

ただ、SNSでは「知られたくない人にも知られる可能性がある」「SNSでつながっていない人には伝えられない」「報告の投稿がタイムラインで流れてしまい目に止まらない可能性がある」など、結婚報告の手段としては不十分な面も少なくありません。

ご祝儀に対する思い

結婚式・披露宴に招待されたゲストは、二人へのお祝いとして必ずご祝儀を包んでいきます。

しかし、このご祝儀のほとんどは、結婚式・披露宴の開催費用として充てられてしまい、実際に手元に残るお金はほとんどないばかりか、平均して154.6万円を自己負担として新郎新婦が追加で出費しています。(ゼクシィ 結婚トレンド調査2020より)

もちろん、結婚式を挙げること自体が二人の夢であったり、他には代えられない記念事であるなら、ご祝儀を全てその費用に充てることは問題ないのですが、折角ならお祝いは新生活の様々な費用に充てたいと考えるカップルも少なくないのではないでしょうか。

ただし残念ながら、現状は広く友人・知人からお祝いをしてもらえる機会は、「結婚式」を挙げることが唯一の場となってしまっています。
結婚式を挙げなければ「ご祝儀」はもらえない。ただ、結婚式を挙げてしまうとご祝儀どころか、自分達で多額の費用を負担しなければいけない、というのが、現在のウェディング業界の常識になっています。

結婚祝いを取り巻く悩み

結婚式を挙げないナシ婚カップルでも、周りからお祝いにプレゼントをいただける場合もあります。所謂「結婚祝い」です。

その結婚祝いも、そもそも結婚を報告する機会がなければ、周りから祝ってもらえる機会を持つことができません。結婚式を挙げないカップルにとっては、「結婚しました」と広く報告をすることが難しいので、必然的に結婚祝いを貰える機会も限られてしまいます。

また、結婚祝いには貰う側のみならず、贈る側にとっても難しい悩みを抱えているようです。

弊社で実施をした「結婚祝いに関するアンケート調査」においても、多くの人が結婚祝いを贈ることに関して前向きな考えは持っているものの、「何を贈ってあげればよいか分からない」「予算をいくらにするか悩む」などの悩みを抱えていることが分かりました。

ナシ婚カップルにとって、便利に結婚を周りに報告できる方法や、二人が本当に欲しい物が贈る側にも共有できる仕組みがあれば、もっと結婚式を挙げないカップルに結婚祝いを贈る、という機会を提供できると考えます。

多様化する新婚カップルの需要に応える新しい「Wedding」サービス

そこで、弊社が注目した仕組みは「ウェディングレジストリ」です。
欧米では一般的になっているウェディングレジストリは、新婚カップルが新生活を送るにあたって「欲しい物リスト」を作成し、結婚祝いの候補として周りに共有できるサービスです。

元々地域のショッピングセンターなどで始まったウェディングレジストリですが、最近はオンラインでの仕組みとして拡がりを見せており、クレジットカードを使って簡単に新婚カップルの欲しい物をプレゼントできる他、高額の商品は複数人数で出し合ってプレゼントできる機能なども備えております。

弊社がリリースする「マリレポ」では、このウェディングレジストリを1機能として備えた、インターネットで無料でお洒落に結婚報告ができるWEBサービスです。

ナシ婚カップルが、二人のプロフィールや馴れ初めを写真付きでお洒落に公開できる機能や、ゲストからのお祝いのメッセージや思い出の写真を募ることが可能で、ウェディングレジストリでは姉妹サイト「リスマリ」から無料で商品を登録できる他、クラウドファンディング機能を使って欲しい物を購入するための資金をご祝儀として集めることもできます。

マリレポのリリースによって、これまで結婚式を挙げるか、挙げないかの2択になっていたウェディング業界に、新しい結婚報告とお祝いのカタチを提供できることを心から願っております。